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トイレから変な音が!異音の正体と今すぐできる対処法を徹底解説

夜中に突然聞こえてくるトイレからの「チョロチョロ」という水音。朝起きたら便器から「ゴボゴボ」と不気味な音が聞こえてくることもあります。

トイレから聞こえる異音の多くは、部品の劣化やつまりなど、なんらかのトラブルのサインです。「まだ使えるから大丈夫」と放置していると、水道代が月に数千円も高くなったり、最悪の場合は床への水漏れで、数十万円の修理費用がかかったりすることもあります。

しかし、異音の種類と原因を理解すれば、多くの場合は自分で対処することができます。ラバーカップを使った簡単な方法から、部品交換まで、状況に応じた対処法があります。

今回は、トイレから聞こえるさまざまな異音の原因と、すぐに実践できる対処法を詳しく解説します。音の種類から原因を特定し、適切な対処をすることで、高額な修理費用を避け、快適なトイレ環境を維持できます。

●トイレの異音は故障のサイン?音の種類で分かる原因診断

トイレから聞こえる異音には明確なパターンがあり、音の種類によって原因や緊急性が異なります。

水が流れ続ける「チョロチョロ」音は水漏れ、「ゴボゴボ」と空気が混ざるような音はつまりの初期症状、壁をたたくような「ゴン」という音は配管の圧力異常を示しています。

音を聞き分けることで、緊急性の判断も可能です。例えば、シューという音が継続する場合は、タンク内の部品が故障している可能性が高く、放置すると水道代の増加に直結します。一方、冬場だけ聞こえるカンカン音は配管の膨張によるもので、緊急性は低いと判断できます。まずは、お使いのトイレから聞こえる音がどのタイプに該当するか、確認することから始めましょう。

チョロチョロ・シューという水漏れ系の音

トイレを使用していないときに「チョロチョロ」という水の流れる音が聞こえる場合、タンク内で水漏れが発生している可能性が高いです。この音は、タンクに耳を近づけるとはっきりと聞こえ、深夜の静かな時間帯には階下まで響くこともあります。

主な原因は、ボールタップやフロートバルブの劣化です。ボールタップは水位を調整する部品で、内部のパッキンが劣化すると水が止まらなくなります。使用年数が5年を超えると劣化が始まり、10年以上使用している場合は交換時期です。フロートバルブはタンクの底にあるゴム製の部品で、硬化やカルシウムの付着により、完全に水を止められなくなります。

「シュー」という空気が抜けるような音の場合は、ダイヤフラムという流量調整弁の故障が原因です。この場合、水を流しても手洗い管から水が出なくなることがあります。

水漏れ系の音は、放置すると確実に水道代に影響します。1秒間に1滴の水漏れでも、1カ月で約120リットル、連続的な水漏れになると月に7,000~10,000円の損失になることもあるため、早めの対処が必要です。

ゴボゴボ・コポコポという詰まり系の音

便器から「ゴボゴボ」「コポコポ」という音が聞こえる場合、排水管につまりが発生している初期症状の可能性があります。水を流したときに、水と空気が混ざり合って発生する音で、水位がなかなか下がらない、流れが遅いと感じる場合は、確実につまりが発生しています。

つまりのもっとも多い原因はトイレットペーパーの使いすぎです。一度に大量のペーパーを流すと、水に溶ける前に塊となって排水路を塞いでしまいます。そのほか、ティッシュペーパーや生理用品、子どものおもちゃなどの異物も原因となります。ティッシュペーパーは水に溶けない設計のため、少量でもつまりの原因になります。

また、節水のためにタンクにペットボトルを入れている場合、水量不足でつまりやすくなります。最近のトイレはもともと節水設計になっているため、さらに水量を減らすと排せつ物やトイレットペーパーを流しきれません。

軽度のつまりであれば、ラバーカップやお湯を使った方法で解消できますが、固形物が原因の場合は、無理に流そうとせず専門業者に依頼しましょう。

ゴン・カンカンという衝撃系の音

トイレの水を流した直後に「ゴン」「ガン」という大きな衝撃音が聞こえる場合、ウォーターハンマー現象が発生しています。これは、急激に水の流れが止まることで配管内の圧力が上昇し、配管が振動することで起こります。

ウォーターハンマー現象は、電磁弁を使用している全自動洗濯機や食器洗い機、センサー式の水栓など、瞬時に水を止める機器で発生しやすくなっています。配管内を流れる水の運動エネルギーが急に止められると、圧力波となって配管内を往復し、通常の水圧の数倍から十数倍の圧力がかかることもあります。

一方、「カンカン」「コンコン」という金属音は、主に冬場に発生します。冷えた配管に温かい水が流れることで配管が膨張し、壁やほかの配管に接触して音が発生します。

ウォーターハンマー現象は放置すると配管の破損につながる可能性があるため、水撃防止装置の設置などの対策が必要です。冬場の音は基本的に心配ありませんが、夏場でも続く場合は、配管の固定が緩んでいる可能性があるため点検が必要です。

●場所別で判断!異音の発生源を突き止める方法

異音の原因を正確に特定するには、どこから音が聞こえるかを確認することが重要です。タンク、便器、床下、壁など、音の発生場所によって疑うべき原因が変わってきます。

例えば、タンクに耳を近づけて聞こえる音であれば、ボールタップやフロートバルブなどの内部部品の不具合が考えられます。便器の奥から聞こえるゴボゴボ音は、排水管がつまっているサインです。壁の中から聞こえる音は、給水管や配管のトラブルを示していることが多いです。

音の発生源を正確に把握することで、的確な対処ができるようになります。

タンクから聞こえる異音の見分け方

タンクから聞こえる異音を正確に判断するには、まずタンクのフタを開けて内部を確認することが重要です。作業前には必ず止水栓を閉め、ウォシュレットがある場合は電源を切っておきましょう。

次に、タンク内の水位を確認してください。正常な水位は、オーバーフロー管(サイフォン管)の先端から2~3cm下、または「WL」マークの位置です。水位が高すぎる場合は、ボールタップの不具合が考えられます。浮き球が正しく動作していない、または水位調整リングの設定が狂っている可能性があります。

水位が低すぎる場合は、フロートバルブからの水漏れが疑われます。フロートバルブの劣化やゴミの付着、チェーンの絡まりなどが原因として考えられます。また、タンク内で「カラカラ」という音がする場合は、部品同士が接触している証拠です。浮き球の破損や、チェーンの長さが不適切な場合に発生します。

タンクの異音は、多くの場合部品交換で解決できますが、正しい部品を選ぶことが重要です。

便器や床下から聞こえる異音の特徴

便器から聞こえる異音は、主に排水系統のトラブルが考えられます。便器の封水(便器内の水たまり)から「ゴボゴボ」という音がする場合、排水路のどこかでつまりが発生しています。

つまりの位置を特定するには、水の流れ方を観察します。水がゆっくりとしか流れない場合は、便器のトラップ部分(S字やP字に曲がった部分)でのつまりが考えられます。水が一度上昇してから徐々に下がる場合は、排水路が部分的に塞がれている証拠です。

床下から聞こえる「ゴー」という音は、排水管でのつまりや、ほかの住戸の排水による影響の可能性があります。特にマンションなどの集合住宅では、上下階の排水が影響することがあります。また、大雨の後に異音がする場合は、下水道からの逆流の可能性もあります。この場合、臭いも一緒に上がってくることが特徴です。

床下からの異音は、便器だけでなく配管全体の問題である可能性が高いため、専門業者に相談することをおすすめします。

壁の中から聞こえる異音は要注意

壁の中から聞こえる異音は、給水管や排水管のトラブルを示していることが多く、特に注意が必要です。目に見えない部分でのトラブルのため、発見が遅れがちになります。

「ポタポタ」「シュー」という音が壁から聞こえる場合、配管からの水漏れが疑われます。壁にシミができていないか、湿っている箇所がないか確認してください。特に、壁紙が部分的に剥がれていたり、カビが発生していたりする場合は、すでに水漏れが進行している可能性があります。

「ゴンゴン」という衝撃音は、ウォーターハンマー現象が壁内の配管で発生している証拠です。この現象は配管の劣化を早め、最悪の場合は配管の破裂につながります。集合住宅の場合、壁内の配管は共用部分であることも多く、管理会社への連絡が必要です。勝手に工事を行うと、後でトラブルになる可能性があります。

壁からの異音は、早めに専門業者による点検を受けることが重要です。

●自分でできる異音の応急処置と修理方法

トイレの異音の多くは、適切な方法を知っていれば自分で対処できます。つまりが原因であれば、ラバーカップやお湯を使った方法で解消できますし、部品の劣化であれば、ホームセンターで購入できる部品で交換可能な場合もあります。

ただし、すべての異音が自分で修理できるわけではありません。ウォーターハンマー現象による「ゴン」という音や、タンクを外す必要がある修理は、専門業者に依頼すべきです。無理に自分で修理しようとすると、状況を悪化させる可能性があります。

ここでは、自分でできる範囲の修理方法と、プロに任せるべきケースの見極め方を具体的に説明します。

つまりが原因の異音を解消する3つの方法

トイレのつまりによる異音は、原因によって対処法が異なります。ここでは、自宅で実践できる3つの方法を紹介します。

もっとも簡単なのは、お湯を使った方法です。40~50℃のぬるま湯をバケツに用意し(熱湯は便器を破損させるおそれがあるため厳禁)、便器の水位が高い場合は灯油ポンプなどで水を抜きます。高い位置からゆっくりとお湯を注ぎ、30分程度放置してから再度お湯を注ぎます。この作業を2~3回繰り返すことで、トイレットペーパーや排せつ物が原因の軽度なつまりは解消できます。

ラバーカップ(スッポン)を使う場合は、便器の周りに新聞紙やビニールシートを敷いて養生し、便器内の水位を調整します。ラバーカップを排水口に密着させ、ゆっくりと押し込んでから勢いよく引き上げます。

ポイントは「引く」動作で、押すのではなく引く力で、つまりを吸い上げるイメージで行います。

重曹とお酢を使った方法も効果的です。重曹を計量カップ1/4程度、便器の排水口に振りかけ、お酢(またはクエン酸)を計量カップ1/2程度注ぎます。発泡が始まったら、50℃程度のぬるま湯を便器の半分まで注ぎ、1時間程度放置してからバケツで水を流して確認します。

部品交換で直せる異音と交換手順

タンク内の部品交換は、基本的な工具があれば自分で行うことができます。ただし、作業前には必ず止水栓を閉めてください。

フロートバルブの交換はもっとも頻度が高く、2~3年が交換の目安です。タンク内の水を完全に抜き、チェーンを外してフロートバルブを取り外します。新しいフロートバルブを同じ位置に取り付け、チェーンの長さを調整します(少したるむ程度が適切)。最後に水を流して動作を確認します。

ボールタップの交換はやや難易度が高い作業です。タンクへの給水管を外し、タンク内側のナットを外してボールタップを取り外します。新しいボールタップを取り付け、水位をWLマークに合わせて調整し、給水管を接続して動作を確認します。

部品選びが重要で、メーカーと型番を確認してから購入しましょう。

パッキンは各接続部分に使用されている消耗品で、交換する箇所を特定し、該当部分を分解してパッキンを取り出します。新しいパッキンを正しい向きで取り付け、元どおりに組み立てます。

パッキンは安価ですが、サイズや形状が多様なため、現物を持参して購入することをおすすめします。

業者を呼ぶべき危険な異音の見極め方

すべての異音が自分で対処できるわけではありません。以下のような場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。

壁や床下から水漏れの音がする場合は、緊急性が高いです。配管の破損や接続不良の可能性があり、放置すると建物に深刻なダメージを与えます。ウォーターハンマー現象が頻繁に発生する場合も、水撃防止装置の設置や配管の改修など、専門的な対処が必要です。

便器にひびが入っている場合は、応急処置では対応できません。便器の交換が必要で、これは専門業者でなければ対応できません。タンクを外す必要がある修理(オーバーフロー管の交換など)は、重量物の取り扱いと正確な設置が必要なため、業者に依頼すべきです。

電気系統が絡む修理(ウォシュレットの不具合など)も、感電の危険があるため専門業者に任せましょう。原因が特定できない異音や、複数の症状が同時に発生している場合も、総合的な診断が必要なため業者への相談をおすすめします。

水道局指定工事店で、見積もりが無料、24時間対応可能な業者を選ぶと安心です。

●放置は危険!異音を無視すると起こる3つのリスク

「まだ使用できるから」という理由で異音を放置するケースがありますが、小さな異音でも放置すると大きなトラブルに発展する可能性があります。もっとも身近な影響は水道代の増加で、わずかな水漏れでも月に数千円以上が余計にかかることがあります。

さらに深刻なのは、水漏れによる二次被害です。床材の腐食や階下への漏水は、修理費用が数十万円に膨らむこともあります。集合住宅では近隣トラブルに発展し、損害賠償を求められるケースもあります。早期発見・早期対処が、結果的にもっとも経済的で安全な選択となります。

月々の水道代が数千円アップする理由

トイレからの異音を「まだ使えるから」と放置していると、知らないうちに水道代が跳ね上がることがあります。チョロチョロという水漏れの音は、一見すると少量の水が流れているだけのように思えますが、24時間続くと想像以上の水が無駄になっています。

例えば、直径1mmの穴から水が漏れている場合、1日で約100リットル、1カ月で約3,000リットルもの水が流れ出ます。これを水道料金に換算すると、地域によって差はありますが、月額で3,000円以上の損失になります。

フロートバルブの劣化による水漏れの場合、その量はさらに多くなり、便器への水の流れが止まらない状態では、さらに余計な水道代がかかることもあります。

水道代の請求書を見て初めて異常に気づくケースも多く、そのときにはすでに数カ月分の損失が発生しています。年間で考えると、10万円近い無駄な出費になることもあります。

早期に修理すれば数千円で済む部品交換も、水道代の損失を考えると、放置するほうがはるかに高くつくことが分かります。

床や壁への水漏れ被害と修理費用の増大

水漏れによる二次被害は、トイレ本体の修理費用をはるかに超える損害をもたらすことがあります。床への水漏れが続くと、まず床材が傷み始めます。フローリングの場合、水分を吸収して膨張し、変形や腐食が進行します。

床の張り替え費用は、6畳程度のトイレ・洗面所で10万~20万円程度です。さらに、床下の構造材まで腐食が進んでいる場合は、大規模な補修工事が必要となり、50万円以上の費用がかかることもあります。

壁への水漏れも深刻で、壁紙の剥がれから始まり、石膏ボードの腐食、さらには壁内の断熱材や構造材にまで被害が及びます。カビの発生は健康被害にもつながり、アレルギーや呼吸器疾患の原因となることもあります。

壁の修繕費用は、被害の範囲によりますが、部分的な補修でも5万~10万円、壁全体の改修となると20万~30万円以上かかることがあります。これらの二次被害は、初期の段階で対処していれば防げたものばかりです。

近隣トラブルに発展する可能性

集合住宅でトイレの異音を放置すると、自分だけの問題では済まなくなることがあります。階下への水漏れは、もっとも深刻な近隣トラブルの原因です。天井からの水漏れは、階下の住人の家財や家電製品に被害を与える可能性があります。

実際の事例では、トイレの水漏れが原因で階下の住戸に被害が及び、家財の弁償や内装の修繕費用、さらには慰謝料を含めて高額な賠償金を支払ったケースもあります。特に、留守中に発生した水漏れは被害が拡大しやすく、損害賠償額も高額になる傾向があります。

また、ウォーターハンマー現象による騒音も、近隣トラブルの原因となります。特に深夜や早朝の「ゴン」という衝撃音は、睡眠妨害として苦情の対象となることがあります。早期の対処は、自分だけでなく、近隣住民への配慮でもあるのです。

●トイレの異音を予防する日常メンテナンス

トイレの異音は、日頃の適切な管理で予防することができます。もっとも大切なのは「正しい使い方」です。トイレットペーパー以外のものを流さない、節水のためにタンクにペットボトルを入れないなど、基本的なルールを守ることで、つまりによる異音の多くは防ぐことができます。

また、月に1回程度のタンク掃除も効果的です。重曹を使った簡単な方法で、部品の劣化を遅らせることができます。さらに、水位の変化や流れの悪さなど、異音の前兆となるサインを見逃さないことも大切です。

ここでは、誰でも簡単に実践できる予防メンテナンスの方法を、具体的な手順とともに紹介します。

正しいトイレの使い方と流してはいけないもの

トイレの異音トラブルの多くは、間違った使い方が原因で発生します。基本的なルールを守ることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

トイレに流してよいものは、排せつ物、トイレットペーパー、水の3つだけです。ティッシュペーパーは水に溶けないため、絶対に流してはいけません。「水に流せる」と表示されている商品でも、大量に流すとつまることがあります。生理用品やおむつは、水を吸収して膨張するため、配管を完全に塞いでしまう危険があります。

ペットの砂も同様で、固まるタイプは特に危険です。タバコの吸い殻、綿棒、デンタルフロスなどの小さなゴミも、蓄積するとつまりの原因となります。食べ残しや残飯も、油分が配管に付着してつまりを引き起こします。

適切な水量での使用も重要です。タンクにペットボトルやレンガを入れる節水方法は、水量不足を招き、かえってつまりやすくなります。大便時に「小」で流すことも避け、トイレットペーパーを大量に使用する場合はこまめに流しましょう。

月1回のタンク掃除で異音を防ぐ方法

トイレタンクの定期的な掃除は、異音予防に非常に効果的です。タンク内の汚れは部品の劣化を早め、動作不良の原因となります。

月に1回、重曹を使った簡単な掃除を行いましょう。タンクのフタを開けて、重曹を大さじ3~4杯(約50g)投入し、そのまま6時間以上放置します。就寝前に行うと効果的です。翌朝、水を数回流して重曹を洗い流します。この際、部品の状態も確認し、浮き球の動き、チェーンの長さ、フロートバルブの密着具合をチェックします。

タンク内をブラシでゴシゴシこする掃除は避けましょう。部品を傷つけたり、位置をずらしたりする原因となります。塩素系漂白剤の使用も控えてください。ゴム製部品を劣化させ、かえって故障の原因となることがあります。タンク内に洗浄剤を常時入れておく方法も、部品への影響を考えると推奨できません。

異音の前兆を見逃さないチェックポイント

トイレの異音は、突然発生するように見えて、実は前兆があることが多いです。日頃から以下のポイントをチェックすることで、大きなトラブルを防ぐことができます。

毎日のチェックとして、水を流した後に水がきちんと止まっているか、便器内の水位が通常どおりか、変な音がしていないか確認します。レバーの動きが重い・軽い、水の流れが弱い・強い、いつもと違う音がするなどの違和感も重要なサインです。

週1回は、便器まわりの床に水滴がないか、便器と床の接合部に隙間がないか、給水管の接続部に水滴がないかを確認します。タンクの外側に結露以外の水滴がないか、手洗い管から水が出ているか、レバーがきちんと戻るかもチェックしましょう。

月1回は、水道メーターが使用していないときに動いていないか、前月と比べて使用量が急増していないか確認します。これらのチェックを習慣化することで、小さな異常も見逃さず、早期対処が可能になります。

●まとめ:異音に気づいたら早めの対処で安心生活を

トイレの異音は、早期発見・早期対処が基本です。音の種類と場所から原因を特定し、自分でできる範囲で対処しつつ、危険な兆候があれば迷わず専門業者へ相談しましょう。日頃の正しい使い方と簡単なメンテナンスで、多くのトラブルは予防できます。

トイレからの異音は、単なる不快な音ではなく、トイレが発する重要なサインです。これらの音を正しく聞き分け、適切に対処することで、大きなトラブルを防ぐことができます。

何より大切なのは、日頃の心がけです。正しい使い方を守り、定期的なメンテナンスを行い、小さな変化を見逃さない。この3つを実践することで、快適なトイレ環境を維持できるはずです。